たまりば

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2014年12月01日

12月1日の記事

 この話は、14年前に起きた事件から始まります。舞台はある食堂です。その食堂には3人の子供がいました。長男が小学校6年生、次男は小学校4年生、末っ子が小学校1年生の女の子(上2人は男の子)です。
 ある日3人の子供達は両親に隠れて夜中に流星群を見るために家を抜け出しました。そして、帰って来た3人は両親が血だらけで倒れているのを発見したのです。その時、次男は立ち去る男の姿を見ていました。似顔絵も作成されましたが、殺された両親の知人にそんな人間はいません。捜査は難航を極め、全く有益な情報も無いまま忘れ去られました。そして、その後孤児院に預けられていた彼等は孤児院を出た後、世の中の汚い部分を知りました。お金を騙し取られてしまったのです。それならば・・・・別の場所から取り返せばいい・・・たったそれだけの考えから彼等は詐欺をするようになりました。
 長男が調べ、計画を立て、長女が男に近づき、最後に次男が回収するというものだ。詐欺に会った事に気がつくまでに何年も間があるような計画を立てています。
 そんなある日、ターゲットの父親を偶然見た次男は、その父親があの日目撃した人だと気がつきました。色々調べていた彼等はとうとうその男を犯人として断定しましたが、警察を動かせる力を持つほどのものはない。・・・そこで3人は偽造の証拠品を警察に見つかるように画策し、警察は捜査を始めます。その捜査はほぼ長男が予測したとおりの展開を見せます。この話の主人公が犯罪者と被害者の両方を経験し、成長していく話のような気がします。
 長女の女の子は、ターゲットを本当に好きになってしまいます。でも、血のつながりはないのに実の妹と同じように可愛がり守ってくれた兄たちを裏切る事が出来ず、愛した男を裏切ってしまいます。その男はただのほほんとした金持ちの坊ちゃんかと思っていたら、その直後に長女たちの正体に迫りました。その上、全てを知ったうえで父親の真実を知るために彼ら3人に協力をします。
 本当の犯人には病気の息子がいてそのために金が必要で、そして、そのために彼らの両親を殺したのです。でも、そこまでしたお金で手術をした息子は失敗し命を落としてしまいました。そのことを知ったある人が「天罰があたったんだ。」というような事を口にしました。その時次男の頭に浮かんだのは、自分たちのことでした。汚れた金で幸せにはなれない。という言葉のせいなのか・・・。次男は自首を決意します。そして長男と共に自首することに決めた彼等は妹を案じました。妹を警察に渡すわけには行かない。ならば・・・・と彼らが向かったのは妹が惚れた男の家です。そこで詐欺師の事、当初の目的をすべて話、自首をする。でも妹は今のままで生きていて欲しいといい、説得してくれるように頼みました。それを聞いた相手はそれには条件があります。と言い、偽者とわかっているダイヤを高値で買い取ったのです。そして自首する前に出来る限り被害者に金を返せといいました。
 その後、妹に彼がプロポーズするところで終わりました。

 犯罪を犯していた彼らが自分の両親を殺した男を追いかけているうちに、妹が惚れた男、まっすぐな眼差しの目、性格に影響されるのか、自分達がやった事は悪い事だから自首しようという話になりました。
 これは、引き込まれる話です。一度は読んでみるのがいいとおもいます。




  • Posted by いづみ at 07:12 │推理小説

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